コミュニティビジネス(Community Business)とは

実は、辞書にもこのCommunity Busines はみあたらず、CBのはっきりした定義は、わが国でも定着していないようです。

しかし地域や社会に
は多くの課題があり私達住民ひとひとりが地域社会の担い手として参画する自立したライフスタイルづくりへの取り組みの一つを意味し、地域に役立つ事業に自分たちで取り組み、ビジネス感覚も併せもつことで、労働の対価を得ながら事業を継続させていく、私たちの地域での生きがいある新しい働く場づくりを目的とするものです。


コミュニティ・ビジネスの分野は、高齢者・子育て関係、地域イベント、公共施設の管理運営、パソコン教室、資源リサイクルなど多岐に渡ります。

特に「地域のために」という使命感をもった定年退職者や高齢者、主婦、学生らに活躍の場を提供する意味でも、ビジネスモデルとなるような具体的な事業提案や、市民からの提案を情報として提供する場が必要です。

ここでは、その観点から、市内でのコミュニティ・ビジネスの具体例をお知らせし、地域の皆さんによる起業のきっかけとなる場や、支援を求めこれからチャレンジしようとする団体への情報提供の場にご利用いただきます。



がんばっています・・・当市でのCB例

(注)HPのディスク容量制限のため、
第一回から第三回までの写真映像は一時削除しています。
第四回〜第十回は正常です。


なお、CB団体紹介は今回の第十回で終了し、
次回企画として、市民公益活動促進補助金対象事業を逐次紹介します。
 
 市民公益活動促進補助金はこちらから→  

(↓CB訪問先へは各欄をクリック
第一 第二回 第三回 第四回 第五回
狭山池博物館喫茶コーナー
Un Duex
子育て支援
ワークレッシュ
知的障害者通所授産施設
わーく くみの木
地域福祉
ワーカーズふろむさや
食の安全性を次世代に
玄  骨
第六回 第七回 第八回 第九回 第十回
廃油回収でバイオ燃料
ふれ愛さやま
クラフトハウス
自然舎
農園野菜即売朝市
いきいき農園
通所介護施設
NPO法人 花 花
音楽愛好家協会
「こんごう」



平成17年設立の
クラシック音楽の地域普及と
SAYAKAホール利用活性化支援を志向
音楽愛好家協会「こんごう」
大阪狭山市東池尻3-982-4
代表 上田 眞紀子氏
平成21年1月20日訪問
第十回(平成22年1月20日・24日訪問)
地域音楽文化活動の活性化を
目指して創設された
音楽愛好家協会「こんごう」
大阪狭山市を中核とし
金剛山から望める全域が
その活動範囲と高い志。

大阪の南の地に、
音楽文化の根を張り、花が咲くよう
様々な音楽活動、
特にクラッシク音楽発信の団体。
さらに特筆すべきは、
SAYAKAホールの利用活性化支援。
自分たちの住むまちの文化施設を
自分たちが利用せねばと
その利用回数も年間20回前後となる。

取材当日もコンベンションホールで
第23回0歳児OKコンサート
〜リズムで楽しく!〜

を催行。48組約100名の参加があった。
活動範囲も多岐にわたり、
Beethoven第九演奏会の主催・・・
クリスマス・New Year コンサート・・
モーニング・アフタヌーン コンサート・・
音楽とお楽しみ0歳児OKコンサート・・
歌声喫茶・・など 
小ホールやコンベンションホールの
利用率が高い。
約300名の会員を擁し、年4回発刊の会報「こんごう」も18号を数え、紙ベースによるさまざまな情報発信も試みている。 

会報誌のバックスペースには、協賛の法人会員名も紹介。 CBの片鱗を垣間見ることが出来る。 

しかし、経費面から見ると、催事の収支が全てが順調とはいかず、年間を通した収支では、けっして楽観できるとは言えないようである。

〜絵本だよ!かみしばいだよ!
おはなし 佐古照美さん
CB活動団体に共通することは、参加者の確保。 
手弁当の5名の役員に多少とも報奨できるゆとりが実現できたらと・・・代表の上田さんの苦戦は当分続きそうだが、根っからの明るい気性で、自主自立のビジネス感覚も併せ持ち、地域に音楽文化の根を張っていくことだろう。

当地域でのCB団体の順調な育成のためにも、
ぜひSAYAKAホールでのこの団体のクラシック音楽活動には市民の応援参加を歓迎したいものである。
New Year Concert 2010
気楽にクラッシック
〜本物の歌声〜

1月24日 SAYAKA小ホール


テノールの畑儀文氏とソプラノ芝田眞理氏の
ジョイントリサイタルでは、
日本の叙情歌・シューベルトの歌曲・ポピュラーソングなど
手作り企画ながら新春にふさわしいコンサート.入場券の販売から、場内整理まで
役員の皆さんが総出のCB&ボランティアとお見受けした。



平成14年設立の地域に根ざす介護通所施設
NPO法人 デイハウス花 花
大阪狭山市東野西(施設所在地)
平成21年1月12日訪問
第九回(平成22年1月12日訪問)
どんな疾病や障害があっても、
住み慣れた地域で生活可能な社会を実現するために 
暮らしやすいまちづくり、そして
地域福祉j活動の推進を理念とする
NPO法人 花 花 
平成14年10月(2002年)創立の
認知症対応型介護通所施設。

住み慣れた地域で、
なじみの関係を保ちながら、
人生の拠り所や、暮らしの基盤を
自宅に残したまま、居を移さないですむあり方を
創出支援している。
借り上げた個人の家宅を改装しての
通所施設であるが故に、
通所数定員は12名
泊り利用も可。
小規模施設ながら、
認知症対応型通所介護としては、
市内で三ヶ所の一角を担う。

居宅からの送迎を含む終日作業の職員は、
男性3名及び女性7名の10名態勢の
デイサービスである。

ケアマネを含む職員の平均年齢は
なんと40歳。若い力が高齢者を
支える構図がここにある。
小規模であるが故の経営の苦しみは続く・・とは、代表者 鈴木さんの頬笑みながらの話だが、介護に伴うCBの台所実情は、楽観できるものでないらしい。

職員の賃金改善や、困難者事例への対応、利用者の確保など、当面の苦労は常に付きまとうとのことである。

私がその年齢に達したら、ここの場所で介護を受ける積り。そうしたら、それこそ馴染みの環境で余生を送れるから・・と鈴木さん。
鈴木さんの理想は、このような小規模通所介護施設が市内に広く点在し、より身近な環境で利用可能な行政の福祉計画を策定してもらえたらとのこと。 

さらに、中学校区単位の円卓会議の本当の活動は、高齢化の中で顕在する空き家などの借り上げで、そのような方向性を見出す活動をしてもらえたら・・・と提言している。

また、行政がショートステイに対する介護保険適応の緩和を策定してもらえたら、利用者負担も軽減できるのに・・とも言う。

住民ひとりひとりが地域社会の担い手として参画する自立したライフスタイルづくりへの取り組みとして、地域での生きがいある働く場づくりの実践としての通所介護施設のCB紹介例をここにも見た。



8年に及ぶ有志会員による自主農園
いきいき農園
大阪狭山市ぐみのき3丁目2241番地(農園所在地)
平成21年12月26日訪問
第八回(平成21年12月26日訪問)
いきいき農園は
熟年いきいき事業実行委員会創出の
有志会員20名の運営による
自主農園で2002年11月に開園。
現在は7代目の
竹本導さんが運営委員長。
会員の熟年者が、自主運営で
農作業を楽しみいきいきとしています。
茱萸木3丁目2241番地の約340坪の農地を共同畝と20区画の個人畝に分け、会員による農園運営をしています。

水利のよい2号農園の収穫物を、年間を通して市内3か所で定期朝市として販売します。

なにしろ人権費ゼロ作戦のボランティアがベース。利益追求型でなく、むしろ地域還元型により、市中のスーパーの70%〜80%の廉価なので、果たしCBの部類として呼ぶには気の毒なほど・・・
この農園での収穫物の特徴は、
低(減)農薬だから安心。

新鮮と安心の野菜を求める
近隣の消費者が
続々と訪れます。

中には自作農の方からの
朝市即売会への出品提供があり、
取材時の品種は、30種類を超えていました。

朝市は朝8時30分から、金曜日に2号農園横(半田ぐみの木)で行われ、第2金曜と月末土曜日には、西山台自治会館「すずかけ」前の駐車スペースで継続しています。

今回取材の土曜日では、ダイコン、カブラ、ニンジン、キャベツ、サトイモ、白ネギ、ブロッコリー、ヤーコン、菊芋、ミカン、それに正月用の葉ボタンなど30種類が飛ぶように売れていました。 

また、
10月には、第7小学校のサツマイモ堀り。
12月には、3中フェスタで、熟年大学「野菜栽培科」とタイアップして、野菜を販売し、売上金の寄付事業も行っています。
いきいき農園とは別活動ながら、
朝市が行われる西山台自治会館「すずかけ」では、
地区自治会主催の、
モーニングカフェも土曜日に催行され、
のモーニングセットが100円で楽しめます。

巧まずして人の集まる相乗効果を、
この地域で定期的に行っているる裏方が
ボランティア活動。

いきいき農園の
CB cum ボランティアの自主活動こそ、
純粋CBの本来求められる姿かもしれません。




社会福祉法人 自然舎
精神障害者小規模通所授産施設
クラフトハウス
大阪狭山市西山台3-4-1
平成20年7月29日訪問

第七回(平成20年7月29日訪問)
こころの病とその障害をもつ人が
仲間と出会い、支えあうことのできる
まちなかの居場所を目指す
クラフトハウス
設立 平成6年10月

社会福祉法人 自然舎の傘下で活動する
クラフトハウスと
地域活動支援センター
いーずが
国・府・市の補助金によって活動・運営を行っている。
通常、通所授産施設のどの点がCBかを見つけるのが困難だが、この施設の自主運営の部分がそれ。 近隣の人たちの作品も展示して販売・・・かなり広範囲なリサイクルショップでもある。

また、近くの独居老人のいきがいと憩いの場としてもこのリサイクルショップの地域へ果たす役割は大きい。

通所者への授産事業の一つとして喫茶「ゆう」もあり、ジャム作りや、明るいテーブルの喫茶コーナーでは、コーヒーが格安で楽しめる。

最近始めたかき氷のメニューが人気とか・・・ここに憩いを求めて集まる近隣の人も多いらしい。
授産施設通所の現在の人数は、25名の登録で32歳から59歳の人が地域企業から依頼の
内職を自主的にこなす。
取材時の作業は、
臭いとり袋、エアシート、光るテープ
等の袋詰めの共同作業であった。
もちろん通所者への作業工賃を支払う。

志村理事長
最近のちょっとした話題は、地域活動支援センターいーずに南中学校区CSWが配置されたことです・・・と笑顔が素敵な自然舎理事長の志村さん。クラフトハウス・地域生活支援センター二部門の施設長も兼務している。 

運営には、理事6名、評議員13名、監事2名の多所帯を取り仕切る。

今後この通所授産施設が、市内のみなさんにアピールしたいことは、もっと大勢の人に気楽に来所願い、負担にならない方法で、ボランティアとして、賛助会員として、またともに歩む会の運営委員として、通所の人たちとのふれあいに接してもらえたら・・・とのことであった。





元気のでるまちづくりをめざして
ふれ愛さやま
大阪狭山市池尻中1-2-10
平成20年6月13日訪問

第六回(平成20年6月13日訪問)
〜元気の出るまちづくりをめざす〜

NPO法人ふれ愛さやま
平成16年5月26日設立

狭山駅至近の
民家を改造した福祉事務所で運営
公民館活動のさやまふれあい塾が原点。
9人の仲間が集まって福祉介護の世界に踏み込み立ち上げたという。 

17のNPO活動指針のなかで、
@保健・医療、福祉の増進
  訪問介護、福祉用具取扱い、送迎など
A社会教育の推進
  すぐれものの派遣(目下活動休止)
B環境・保全
  最新の活動は廃油回収でバイオ燃料
Cまちづくりの推進を・
  駅前花壇や駅前ベンチの整備維持
を目指している。
常に前向き志向の
ふれ愛さやま代j表の小原一浩さん
市の外部委員会の要職にも就いて
繰り出す事業計画は
次から次への広範囲。

ご自身をつづった自分史
男の遺言
紀伊国屋の電子検索でも直ぐでる優れた本。

最新の話題は、
地球温暖化防止・環境。保全活動として、
バイオ燃料を目指す「廃油の回収」を提案。

家庭や事業所の廃油をふれ愛さやままで持ち込んでもらい、正式に許可を得た業者に回収・精製を委託するシステムに踏み切った。

一般ごみとして出てくる廃油は焼却炉の耐用年数を極端に縮めるだけでなく、二酸化炭素の排出が困りもの。

但し、アイデアと実行力は抜群としても、、
精製されたバイオ燃料を販売コントロールして
事業収益につなげる利益追及に欠く点が、
CB対象としては少し淋しい印象。
ふれ愛さやまのもう一つの顔が
たすけ合いの会。 30名会員で構成。

千葉県流山市の例を参考にしたという
ふれ愛切符の存在が特異。

障子の貼り替え、草刈りなど
いわば小コミュニティ通貨とも言うか
このふれあい切符が活躍する。
但し、これも活動利益の対象ではない。
まちづくり推進の一環として、南海高野線・狭山駅前のロータリーに管理維持をする花壇では、ご多聞に漏れず灌水用の水確保が問題。 これもふれ愛さやまの事業費から捻出しているという。

かくして基本的にはNPOの基礎概念を貫くふれ愛さやまの年間事業費は失礼だが概ね赤字続き、累積赤字も公表・・と、代表の小原氏はおおらかだ。

NPOとして取り組む姿勢を理解してくれる利用者や、ボランティア精神のあるヘルパーさんの参加を期待したいとのことである。






自然食レストラン
玄 骨
大阪狭山市西山台3-5-12
平成19年10月4日訪問

第五回(平成19年10月4日訪問)
こだわりの看板も右書き

自然食レストラン
玄 骨

2007年6月開店・開幕

Welcome!!
地域の
Incubator Kitchen
有志数名で立ち上げた地域発信型自然食レストラン・プロジェクト。 

その中心とは、体に優しい、心に響く、マクロビオティック料理が本番。 牧野、辰見、肥下の三人シェフが、それぞれ担当キッチンを決めて自然食の腕を競い、三人固有の食材と味を演出する。

健康食への指向性を地域に発信し、食と味の大切さを次世代の子供たちに伝えたいとの発想から、トークライブやさまざまな食の催しを通じ、地域密着型コミュニティビジネスとして、その視野を広げつつあるユニークな存在。  

    Incubator Kitchen 

Incubatorとは、孵卵器の事だが、シェフが交代でキッチンを活用するだけでなく、キッチンを解放、食の大切さをキッチンから、地域に食の安全性を孵化させるいわばIncubator Kichen の役目も果たす。

その一例として、毎月第一木曜日には、マクロビオテックの食と健康の料理教室を開催。 キッチン活用の実体験を通じた味と食材の情報を地域住民へ提供する。

また、在住外国人にキッチンを解放して、得意のお国料理を作ってもらい、近所の住民に味わってもらっている。 多文化共生へのキッチン解放も図る。
自然食へのこだわりは、食材だけでなく、
口に料理を運ぶ箸にも及ぶ。

吉野産杉の間伐材を使った
杉の箸は、中国製割り箸に比べても
単価が高いがあえて活用。

通常の割箸と異なり
かなり長が目の杉箸なので、
手製の箸袋で巻いてある。
料理に手をつける前に
まず食への安全性を
吉野杉の箸がアピール。
地域への食の安全性を訴える玄骨プロジェクトだが、利益確保を犠牲にした理想だけでは、CB(コミュニティ・ビジネス)として存続し難い要素でもある。

10席ほどのカウンターと、数台の4名掛けテープル席が、昼のランチメニューだけでなく、夜間のゆったりした雰囲気を楽しむ場として、地元客との交流をいかに増やしてゆくかが今後の課題とお見受けした。
   マクロビオティック料理って何?

食の安全性と自然食材へのこだわりを、この人にカウンター越しに語らせたら、それそのものが味付けとなる。 

持ち込み食材大歓迎。 これと思う食材は、すぐ目の前で調理され、カウンターに運ばれるそのスピード感が逸品だろう。

しかし一つの難点は、自然食の見た目の食感。テレビで放映される美味しげな映像に慣らされた視聴者をどこまで満足させるか・・・シェフ牧野氏の腕前が、このCBプロジェクトを成功に導く今後の見せ所だろう。 このようなCB起業に対しては、市民側からも応援する温かい視線が必要ではなかろうか・・・






特定非営利活動法人
ワーカーズふろむさやま
大阪狭山市大野西
平成18年12月7日訪問

第四回(平成18年12月7日訪問)
特定非営利活法人
ワーカーズふろむさやま

1998年4月設立

正面玄関入り口には
早くもクリスマスの
豆電球が輝いて
Welcome!!
住みなれたこの街、この家で最後まで安心して暮らしたい・・そんな願いで活動するNPOのCBです。

その活動分野は、福祉、まちづくり、住民自治、男女共同参画等など。 

主たる活動は、訪問介護、会員制ホームヘルプ、外出同行介助、夕食配食活動です。

もっと心開いて助け合えるシステムをこの街に・・・とユニークなB5版12ページの情報発信誌を定期刊行しています。
  
現在の会員数は、スタッフ、ワーカーズ、
ワーカーズの会員を含め約90名。

当然ながら会員メンバーの移動は
毎年あるもののこの数年一定しています。

事務所の部屋は、
毎日の情報のピン止めで窓面がいっぱいです。

市の公益活動助成を受けた年もありましたが、
現在は自立、自律の精神で頑張っています。

ワーカーズふろむのメンバーの一人は
プロのデザイナー。
明瞭簡便なロゴが
この地域に根ざす福祉CBを象徴しています。
(輪の両端の2人が、
向かい合っているのか、背中合わせか
それとも前向きか、こちら向きか
目の錯覚で2の2乗の見方が広がる
不思議なロゴです。)
サロンでお茶する映画館も催行します。
今後の方向として、
在宅介護で疲れた家族の
「息抜きサロン」も視野にいれて
文化交流の場の提供も試みています。
市内をこの車が走っていたら、ふろむさやまの送迎介助です。
地域福祉にかかわるCBは、いろいろ苦労があるけれど、この10年のCB経験を、次世代に繋いでゆきたい・・と語る代表理事の岡本京子さん。

マイケアプランを推進させ、、団塊の世代の地域デビューにも役立つ大きな夢を語ってくれました。




支援センターのスタッフも、たじたじの
熱弁をお聞きした取材風景




社会福祉法人
大阪府障害者福祉事業団
知的障害者通所授産施設
ワーク くみのき

第三回
社会福祉法人
大阪府障害者福祉事業団
知的障害者通所授産施設

ワーク くみのき


玄関を入ると、あちらこちらから
コンニチハ・・・明るい挨拶が飛び出します。
ワーク くみのきは、知的障害者のための通所授産施設。 平成15年12月に、茱萸木8丁目2069-8に開設しました。

知的障害者のひとりひとりが十分に力を発揮し、一緒に働いたり、いろいろな活動を通じて、社会のマナーや、決まりごとを身につけ自立できるよう応援する施設です。

現在約30名が、この施設で働いています。

場所は、緑の循環バス停、大野東の直ぐ近くです。

また、大阪狭山市とのかかわりとして、市内の公園清掃も行っています。  
1Fの作業室では、
螺子金具の組み立て
消臭剤のパッキングなどの
作業を行っています。
2Fでは、
枕カバーの袋詰など・・・
食堂スペースでは、
クッキーを焼いています。
好評のクッキーは、紅茶風、コーヒー風味、シナモン、アーモンドいり、抹茶クッキーなどで、市内の池博物館の喫茶店、Un Duexでも販売されています。 

なお、授産所特製のクッキーはを使用していないので、卵アレルギー体質の方に最適。
授産施設が大阪狭山の市民に望むこと @ 野菜やクッキーの即売会をしているので、是非購買に協力して欲しい。

A近くのライオンズマンションなどには注文制で、配達もしているので、市民でもご利用いただきたい。

B金剛駅などで、ワーク くみのきへ行く道順などを聞かれたら教えて欲しい。
(この要望に対しては、
金剛西口地区防犯ステーションに案内図などを準備して協力可能)


市への要望事項

緑の循環バスの、
大野周りの運行回数を増やして欲しい。
取材訪問その後・・・・

地元富田林のあずま養蜂園に掛け合って、
約10キロの大瓶入り純粋蜂蜜を蜂蜜クッキーの試作用に確保し、7月25日、ワーク くみのきに届けました。 そのおり、地域コミュニティ誌の
泉北コミュニティの記者も取材にこられ、
支援センターの仲介支援をニュースにして
市内に配布するそうです。



組みあがった螺子加工部品。
このように地域との関わりを深めながら、この授産施設が、
知的障害者の有償自立を支えています。




特定非営利活動法人
ワークレッシュ

特定非営利活動法人 
ワークレッシュ
(Work + Creche!)
一口に言って 0歳〜小学校6年生まで校区を問わない夜間までの「こどものためのコミュニティ・スペース」。 地域に住む人々の様々なニーズに即した子育て支援を行うことによって、人権尊重と非暴力の視点から健全な子どもの成長を支援し、地域福祉力の推進を図ることを目的とする福祉CBです。 

2002年に設立後、4年目に差し掛かった今、12名のスタッフと12名のヘルプサポーターが、この福祉事業を支えています。 現在は、池尻くみのき幼稚園内を拠点にする会員制・予約制学童保育。 おやつ、食事、送迎ありなど、様々なニーズに対応する柔軟性で、このCBは支えられています。 
入り口に貼られたワークレッシュの手描き表札。
Work(機能)+Creche!
(米国では児童養護施設、
主に英国では、託児所、保育所)
とか、
ネーミングがなかなかお洒落です。
                          
部屋もキチンと清潔に片付けられ
大切な幼・学童預かりの原点を見たような・・・
若い女性世代の感性が生きたレイアウトです。
でも、正直言って、これでビジネスになるの?
との不躾な問いにも、
「いやあ、毎月末のことは考えないようにしています」と
ワークレッシュ理事・事務局長の
和久 貴子さん。

今一番の要望は、この事業の為に、
家賃の安い活動場所の提供が欲しいそうです。

市内の交通のよい場所の提供があれば・・・
とのことでした。

どなたか
お心当りはありませんか・
今はお住まいでない空き家など・・・
同じ幼稚園の隣接室は、
大阪狭山市つどいの広場事業
ファンガーデンズ

リズム遊びや絵本・工作・季節の行事など
子育て親子が交流する
「ファンファンタイム」
野外活動や自然散策などを体験する
「おでかけファンズ」
大人がつどいゆっくりじっくり学ぶ
「子育て応援講座」
なども
ワークレッシュが提供しています。

ワークレッシュのホームページ(ここをクリック)

Workcrecheのブログ(こちらをクリック)

丁度取材訪問の日、読売新聞社系列の読売ライフ社からも
大阪府下でのCB(コミュニティ・ビジネス)奮闘記の取材が入っていました。
読売ライフの2月号の特集に掲載予定です。




狭山池博物館喫茶コーナー
Un Duex


Un Duex
(アン ドウ)

ワークくみのきは、通所の授産施設として、「日中活動支援」や「就労支援」を柱とした軽作業、野菜などの販売、公園清掃、特製クッキー製造などの支援をしており、大阪府立狭山池博物館の喫茶コーナー【cafeteria Un Duex・アン ドウ】の運営もはじめています。 

狭山池博物館の明るい喫茶コーナーの【Un Duex】では、自然、新鮮、健康をテーマにした高品質、低価格のメニューを追求し、来館者はゆったりとした時間と空間を楽しめます。 知的障害者通所授産施設”ワークくみのき”が運営するコミュニティ・ビジネスです。
大阪府狭山池博物館 Un Duex 入り口は狭山池周回路からも直接入れます
明るい喫茶コーナー メニューのテーマは、自然、新鮮、健康
       


大阪狭山市市民活動支援センター
電話 072-366-4664