ボランティア活動紹介・・・こんなボランティア活動も



若い高校生ボランティアが活躍
放課後こどもの居場所づくり活動
南三小元気っこクラブ
平成25年3月8日取材


南三小元気っこクラブ・・・とは 

こども達が、放課後安全で安心して過ごせる新しい形の居場所づくりとして、安全・安心なこども活動拠点をめざして、「こども広場」「学習チューター事業」「放課後児童会」との連携を図り、遊び・体験・学習支援など様々な分野の場を南第三小学校を会場にモデル事業として提供するものです。

そして活動の中核は、高校生が中心の若い学生や近隣地区の人たちのボランティアがその原動力となっています。 
                      


南三小元気っこのプログラムは、月・水・金・土の「自由参加」と週一回の「選択プログラム」の二本立て。 選択肢も、サッカー、お絵かき教室、達磨拳、地体力向上プロジェクト、将棋、卓球、エイサーなどが組み込まれています。

このモデル事業として最初に選ばれたのが、市立南第三小学校。 ボランティアの登録者は51名。一回当たりのボランティアスタッフの参加は6名〜9名です。

元気っこクラブの運営担当は、元校長先生のさやま元気っこ推進事業コーディネーター。 午後3時30分の活動開始の前に、図書室に参加の子どもを集めて名札、オレンジ色のビブス、そして出席簿の読み上げ確認をします。
 
    取材当日のボランティアは、狭山高校2年生の生徒6名と近所の女性登録ボランティア。 

運動場の片隅いっぱいに広がって、縄跳び、玉けり、などをしますが、まずは、道具箱からボールや縄跳びの道具の移動です。

ボールを遠くに蹴りだす児童の元気さには、ボール拾いのボランティアも息がきれます。 

大人のボランティアが一緒に動き回るより、やはり若さいっぱいの高校生が必要です。

勢いよく、二階のベランダに向かってボールを蹴り上げる子どももいて、ボール拾いを、元気っこコーディネーターが、根気よく2階ベランダで回収し、子どもたちに投げ返している現場の様子は、机上だけのボランティア論とは、隔絶した厳しいボランティアの世界があることがここでも実感させられます。  
 
  取材当日、金曜日の選択プログラムは将棋。

市内「若駒会」代表のM氏が、児童の側に付っきりで指導のボランティア。 放課後の教室は寒く、子どもも完全防寒着での将棋。 

M氏によると、狭山は棋界では全国的に有名。多くの有段者や、女流のプロ棋士を排出しており、このような地道なボランティア指導が原点とか。 その本質は、人間としての青少年育成であり、日本文化の推進には、親世代そのもの徳育教育が必要であることや、自から考える棋力を通じ、相手を思いやるイジメ防止にも役立つこを力説していました。
ボランティア・スキル取材の印象


元気っこクラブでのボランティア活動とは、とにかく若いボランティア力が頼み。 現在狭山高校2年生が自主的に参加ボランティアを組織していますが、月・水・金・土全てへの参加は難しい。 したがって毎回ボランティアの顔ぶれが変わります。 運営担当のコーディネーターを補佐するサブ・キーマンの新たなボランティアの出現と参加が急務であると感じました。 

南第三小学校の「元気っこさやま」のモデル事業は、3月で修了しますが、この事業を継続し充実するためには、それを支える更に大きなボランティア力が必要です。

市内4か所の小学校で実施しているこども広場のボランティアスタッフの登録数は、平成24年11月現在で57名しかおらず、さらに数倍のボランティア力が必要とされるのは明らかです。
将棋のようなボランティア指導の熟達したスキルと同時に、若い力そのものがボランティアスキルとなる活動現場がここにあるのです。
第2回宮城県向けの災害
ボランティア活動模様等についての