ボランティア活動紹介・・・こんなボランティア活動も



copyright@osakasayama city
もとV準備室作成
 

 期待を集めるうるうるパック



災害時に被災地に送られる救援物資が様々なトラブルを生じさせることが知られるようになり、
そのあり方が関係者の間で問題視されていた。
 古着をはじめ、使い道の無い物品が大量に送りこまれ、その処理に多額の費用が掛ること。
マスコミ等で報道されると想像を超える大量の物資が集まり、その処理に頭を痛めること。
集められた物品を無償で提供することが、地元商店の販売を圧迫するなど、
現地経済に悪影響を及ぼすことなどである。


こうしたトラブルを避けるため、地方自治体の中には、
「個人からの救援物資はお断り」というところもずいぶん増加している。
そんな中、企業と社会福祉協議会、NPO、共同募金会が協働して災害ボランティアセンターの運営支援を行っている
災害ボランティア活動支援プロジェクト会議のうるうるパックが注目されてきた。
現地からの情報に基づき、必要な物品を袋詰めにしたものを要求された数量だけ送ろうという取り組みである。


うるうるパックには、タオル、石鹸、ウエットティッシュ、軍手などがセットにされた「基本パック」の他、
救急薬品をセットにした「救急パック」や
鉛筆やノート、消しゴムなと゜の文具類とあめ類をセットにした、子ども達のための「始業式応援パック」
などがあるが被災地の要望に応じて、今後もいろんなパックが開発されるものと思われる。


「被災者の餌付け行為だ」とか、親戚や近所の助け合いでしのいできた被災住民に、
安易に外部のボランティアに頼ろうとする機会を与え、
「ボランティアはただで商品をくれる」という無意識の刷り込みを行うといった批判もあるが、
必要な物品が適切な量で、必要とされるときに届けられれば大きな効果を発揮するのではなかろうか。
これまでの問題点を克服する方法として、検証を重ねつつ発展することに期待したい。

写真は救急セット