ABC⑥コース 公開講座
古川市長と語る
「新しい市政展開の方針と今後の市民力への期待」」
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日時:平成27年12月19日(土)13:30~15:30
場所:SAYAKA小ホール
《受講生出欠状況:出席41名(男21女20)欠席12名(男6女6)》
《参加者総数=338名》
(市役所関係:39、一般:240、受講生:41、センタースタッフ:18)
第11期まちづくり大学公開講座
「古川市長と語る」講義概要 大阪狭山市まちづくり大学の一般公開講座が、平成27年12月19日・土曜日午後、大阪狭山市文化会館SAYAKAホールで開かれた。「これからの大阪狭山市の市政展開の方針と市民力への期待」と題し、古川照人市長が講演した。 講義概要は以下のとおり まちづくりの3要素、CIAとして、Concern(関心)、Information (情報)、Action(行動)の重要性を上げ、「思う」「考える」に続く「行動」の重要性を強調しこれからの市民の参加を求めた。 続いて、「情報」の一つ、現状の認識として、(1)少子高齢化 (2)人口減少 (3)財源不足 (4)サービスの低下 (5)消滅可能性都市 の要素に話が移った。(1)については、平成27年9月現在の市の高齢化率25.9%、年少率13.9%に比較して、30年前のそれぞれが6.6%、23.9%。(2)は大阪狭山市はここ10年でみるとピークは平成19年度58,500人で、現在57,700人と微減である。近隣市に比較しても減少率は高くないが、日本創生会議の推計値は25年先に47,000人となっていること、これと高齢化率の進行と重ねたイメージの上に、(3)(4)を重ねたときに(5)の推計に言及した。引き続き、国の動きとして、地方創生の「まち・ひと・しごと創生」の考え方に共通するキーワード「地域」に触れ、市としての考え方が重要なこと、そのために大阪狭山市版人口ビジョンを策定中であり、「これからは自治体としての戦略と経営感覚が大切で、自分のまちのことは自分たちで考えなければならない時代だ」と述べた。 この後、施政運営方針に掲げた「生涯 住み続けたいまち大阪狭山市」について、(1)子育てや、医療・介護 (2)教育文化・都市整備・防犯防災 (3)財政健全化と行政改革の3点についても具体的な課題に触れた。 これからのまちづくりの方針に「温故知新」と「不易流行」を挙げ、過去を踏まえた上で、時代の流れや社会の変化に従って新たなものを取り入れていこうとすることを柱にしたい。「過去にこだわりすぎて、今を判断できないのではなく、新しいものをしっかり取り入れて新しいものをつくる」ことが大切。この間、市ではさまざまな形で市民協働を取り入れてきたが、中には、「本質的なことでなく形式的なことにこだわり過ぎて、かえって自分たちが苦しんでしまっているものもあるように思っている」。変えるべきは変えていくことが必要だ。 これまでの「きょうそうしゃかい」は「競い争う」だったが「協力しながら創り上げる」社会が必要。また、「産官学」の連携に民間、行政、金融を加えた「産官学民公金」の連携としての協創社会が必要とされている。 自分の政治ポリシー・哲学は「変える勇気、作る情熱」である。自分が政治に志した16年前から、少子高齢化の進行に伴い現行の制度が疲弊し、弊害が出ると言われていて、変える勇気を持たなければ、市民や弱者にしわ寄せが行くと考えてきた。市長という立場になり、自分自身が行動する時だと思っているが、一人でできることではなく、職員・市民の皆さんと一緒に作り上げていきたいと強く思っている。 予定していた新プロジェクトについては、時間がないので今回は触れない。市が考える住民福祉の向上と、市民の望む満足度の向上を一致させることが必要で、その上に「市民」が「生涯住み続けたいまち」の姿がある。 最後に、6月議会の所信表明の一節を引用する。「大阪狭山市の未来のカギを握るのは、今のわたくしたちです。今日の大阪狭山市を築いてこられた先人の方々に、感謝と敬意を表するとともに、市民の皆様の声をしっかりと耳を傾け、その思いを胸に刻みながら、新たな発想と若い感性で、一歩ずつ一歩ずつ着実に前進させながら、生涯住み続けたいまち大阪狭山市を目指してまいることをここにお誓い申し上げます」。この思いで市長の重責を担ってまいりたいのでよろしくお願いしたいと結んだ。 |